アパレルブランドの原価率はどれぐらいが適正?|失敗しない考え方
- 加藤 洋介
- 4月3日
- 読了時間: 3分
アパレルブランドを立ち上げると、必ず聞かれるのが「原価率ってどれぐらいが正解ですか?」という質問。結論から言うと、販売方法によって適正な原価率は大きく変わります。この記事では、原価率の基本的な考え方と、失敗しない設計方法をわかりやすく解説します。
原価率の目安と販売方法別の違い
まずは一般的な原価率の目安から。
卸売り(セレクトショップでの販売)の場合
一般的な目安:30〜40% (上代に対して)
これが一つの基準です。
卸売り価格は上代の50〜60%(掛率)
例:
上代:10,000円
掛率:60% → 売上:6,000円
原価:3,000円(30%)の場合、利益は3,000円
売上6,000円に対する原価率は50%(3,000円)
直販(DtoC・インフルエンサー)の場合
一般的な目安:30〜60% (上代に対して)
これが一つの基準です。
直販はプロパー価格で売れるため利益が大きい
例:
上代:10,000円
原価:3,000円(原価率30%)
利益:7,000円
同じ原価で販売すれば卸売りよりも利益が高い。

理想と現実のギャップ
今回の例の場合、理想は「10,000円の商品を3,000円で作る(原価率30%)」ですが、現実はそう簡単ではありません。
小ロット生産のためコストが割高
生地コストや工賃の影響で原価率は50%前後になることが多い
原価率が高すぎるとどうなる?
メリット
価格を抑えられる
売れやすくなる
デメリット
利益が出にくい
継続が難しくなる
卸売りができない可能性がある
一番危険なのは「売れても儲からない状態」になることです。
原価率が低すぎるとどうなる?
メリット
利益率が高い
卸売りができる
少量でも成立する
デメリット
高価格になる
付加価値が必要になる
ブランド力がないと売れない構造になるので注意が必要です。
新規ブランドの原価率の考え方
結論はシンプルです。
最初は原価率を低く設定して高く売る
理由は後から調整できるから。
もし、
原価率を高く設定し、
価格を低く設定してしまうと、
後から価格を上げるのが難しくなります。
小ロット生産の注意点
小ロットだと原価が上がる
価格が他社より高くなる可能性がある
この場合は、
ブランド価値をしっかり伝える
それでも売れない場合は徐々に価格を調整する
ことが大切です。
よくある失敗と避けるべきポイント
安くしないと売れないと思い込む
原価率を上げてしまう
上代を下げてしまう
結果、売れても儲からない状態に陥り、販路を狭めてしまいます。
最初は直販だけで考えていても、後に
卸売り
セレクトショップ展開
が必要になることもあります。
そのとき、原価率が高すぎると販路を広げられません。

Luccaの原価設計の考え方
株式会社Luccaでは、
販売方法から逆算して原価率を設計
卸売り中心か直販中心かで最適な原価率を提案
これにより、
売れる価格
継続できる利益
を両立できます。
ブランド戦略としての原価率設計
原価率に「正解」はありません。
しかし、設計を間違えるとブランドは続きません。
重要なのは、
販売方法
価格帯
ロット
を踏まえた設計です。
原価率は単なる「数字」ではなく、ブランド戦略そのものです。
BRAND FACTORYは、小ロットでの国内生産を通じて、新しいレディースブランドの立ち上げや既存ブランドの成長をサポートし、アパレル業界で高品質なものづくりを求めるブランドにとって頼れるパートナーになることを目指しています。
原価率の設計をしっかり行い、長く愛されるブランドづくりを目指しましょう。




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